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SDGs目標達成に向けたトキワ印刷の活動報告

太陽光発電の導入でデマンド値は下がる?下がらない?

2024.10.02

今日も環境にやさしいパッケージ印刷屋を目指すトキワ印刷です。
 

先日、事業者向け太陽光発電導入セミナーで講演させていただいた後、某お役所さんからお問い合わせをいただきました。お問い合わせ内容は「太陽光発電設備の導入で、デマンド値*がどれだけ下がるかの詳細な説明が聞きたい。」とのことでした。(*デマンド値とは30分間での平均使用電力(kW)で、1年のうちで最も高い値が高圧電力の基本料金の算定基礎となります。つまり、デマンド値を下げれば電気代の基本料金が下がります。)

 

当社では毎年夏に工場や事務所を冷やすためのエアコンが大きく電力を消費する為、夏場の電力消費量が増え、デマンド値も最大になります。

 

太陽光発電導入の2022年8月の30分毎の電気使用量の推移は以下の通りです。

午前中~午後イチにかけてピークが来る日が多く最大値は94となっています。

 

一方で、太陽光発電を導入の2023年7月の30分毎の電気使用量の推移は以下の通りです。

朝から夕方までは太陽光発電が電力を供給する分デマンド値は抑えられています。一方で、午後3時半以降にピークが来るようになり、この月の最大値は18時半~の90でした。

 

結論から言えば、当社の場合は太陽光発電の導入により最大デマンド値は上記の例では5%程下がりました。(その後、10%減を達成)

 

ただ、これが全ての事業者さんに当てはまるものではないと考えます。

 

私が考える、太陽光発電の導入でデマンド値が下がる可能性のある条件は以下の通りです。
 
● 夏場のカンカン照りの昼間にデマンド値のピークがくる

● 夕方・夜間のデマンド値のピークが昼間より低い

 
逆に、太陽光発電導入前のデマンドのピークが雨の日や太陽が陰る夕方、発電が止まる夜間に来ていれば、太陽光発電を導入してもデマンド値に影響はなく基本料金は下がりません。
また、太陽光発電導入後に夜間の電力使用量が増えるような環境変化があれば、それに引っ張られてデマンド値は下がりません。

 

当社の場合も、2023年7月19日の18:30からの30分間のデマンド値が瞬間的に高かったためそこに引っ張られる結果となっています。

 

そこで当社では今年からデマンド監視装置も導入しました。その結果が以下です。

夕方にピークが来る傾向は当然ながら同じですが、ピーク値は79に抑えることができました。

 

トキワ印刷では、自家太陽光発電や再エネ100電力の利用などにより環境負荷の低いパッケージづくりを追求しております。本レポートが「太陽光発電の導入でデマンド値が下がるかどうか」の参考になれば幸いです。

(本掲載内容は不許転載です。)

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